いわゆる「メルトダウン」が起きたと見られる東電福島第一原発1号機。 東京電力が公開した、原子炉のデータや運転日誌などから、 事故直後の緊迫した状況が明らかになってきました。 東京電力がきのう公開した、福島第一原発の1号機と2号機の中央制御室に置かれていた ホワイトボードの写真です。 「水もれ」。 「蒸気漏れ」という文字。 「水位計あてにならない」 当時の当直の社員が緊迫した状況の中で書き残した文字が記されています。 福島第一原発の1号機は、3月11日の午後2時46分、地震の揺れによって原子炉が自動停止。配管がすべて閉じられたため原子炉の中の圧力が高まります。 東京電力の資料では、その6分後、「非常用復水器」と呼ばれる安全装置が自動で動きました。非常用復水器は、原子炉の蒸気を抜いて水に戻し、再び原子炉に注水するための装置です。 ところが、非常用復水器はわずか8分後の午後3時ごろには停止して