プログラミング言語の文法のデザインにおいて(と大上段で語る僕。)最も重要な記号は、たぶん空白文字です。これ → " " 。 これは空白文字が、他のどのキーよりも入力しやすく、かつ他のどのキーより視覚的負荷が小さいことによります。 何せスペースキーといえば、まず普通の日本語 QWERTY キーボードでは Enter キーに次ぐ大きさ。しかも Enter キーと違い、ほとんどスペースキーにしか使わない親指が存在します。これ以上入力しやすい、入力ミスの起きない文字はありません。他方、視覚的負荷という意味ではもっとすごくて、真っ白なので当然負荷ゼロです。皆無。負荷がなさすぎて逆に見落とすということは考えられますが、普通コーディングで使う等幅フォントなら問題にならないでしょう。 最も入力しやすく、かつ邪魔にならない記号——は、当然ですが最も高い頻度で用いられるものであるべきです。入力コストと認知負荷