「受験生としての自覚が足りない。もっと勉強してほしい」。高校2年のコウスケ(仮名)の父親が面談でこぼした。志望校に関する面談だったが、話題は徐々に勉強姿勢に移った。コウスケは毎日8時間、睡眠をとっている。父はそこが不満だが、コウスケは「睡眠も勉強の一部」と言って平行線。たまらず父は「かつては四当五落が当たり前だった」と口にしたそうだ。四当五落は1日の睡眠時間が5時間を超えるようでは入試に受か
京都大学で13日におこなわれた公開セミナー「人文学の死――ガザのジェノサイドと近代500年のヨーロッパの植民地主義」【既報】より、藤原辰史・京都大学人文科学研究所准教授の基調講演「ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景」の要旨を紹介する。 □ □ 今日の問題提起は、ドイツ現代史研究者の一員である自分にも矛先を向けたものでもある。 ドイツ現代史研究者は、パレスチナ難民やイスラエルの暴力をまったく無視しているかといえばそうではない。批判も多々してきているが、当事者意識が欠落している。たとえば、パレスチナ問題を「生成」した問題として扱い、きわめて「他人事」として起きている「かわいそうなこと」という倫理的問題として捉えがちである。その「上から目線」がパレスチナ問題を見る目を曇らせているように思う。 そして、パレスチナとともに中東欧や南欧へも関心が低すぎる。ド
少子化が進むにつれ大学の興亡は激しさを増しており、かつての人気学部がいまや「お荷物」と言われることすらある。鼻高々に入学したあなたの大学も、もう「滑り止め」になっているかもしれない。 「関関同立」と言われるのは心外 私立大学の地位が変化しているのは関東に限らない。関西圏では長らく、「関関同立」の4大学が独自の地位を築いてきた。 「以前から同志社は『関関同立』の首位でしたが、今やぶっちぎりでトップです。バブルのころは次点の関学が同志社に追いつきかけたものの、強みだった『英語力』にほかの3大学も力を入れ始めて特色が埋没し、いまや2位争いでも立命館にリードされている。以前から関大が4位なのは誰しも納得するところでしょう」(『大学図鑑!』の監修を務めるオバタカズユキ氏) このように一口に「関関同立」といっても内側での差は大きいため、まとめられることを嫌がる人も少なくない。 「正直に言って、『関関同
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