山形県鶴岡市にある神職の養成所で、研修を終えた若者たちが冷たい川に入って身を清める「卒業みそぎ」と呼ばれる神事に臨みました。 「卒業みそぎ」は、鶴岡市にある出羽三山神社の神職の養成所が行い、2年間の研修を終えた3人の男性が臨みました。 3人は、神道や祝詞のあげ方などを教わった教官役の神職らとともに、「鳥船」と呼ばれる船をこぐしぐさを繰り返して体を温めたあと、川に入りました。 下帯姿となった若者たちは、羽黒山の雪どけ水が流れ込む冷たい川に胸までつかって、体を震わせながらも、おはらいのことばを繰り返し、身を清めていました。 研修を終えて参加した、震災の被災地、岩手県大槌町にある神社の長男、十王舘正学院悟記(じゅうおうだて・しょうがくいんさとき)さんは、「2年間学んだことを思いながらみそぎに臨みました。今後は祖父や父と力を合わせ被災地の復興に向けて神社としてできることを果たしていきたい」と話して