ともに特定抗争指定暴力団の「道仁会」が「九州誠道会」との対立抗争終結を宣言する文書を福岡県警に提出し、九州誠道会は解散を届け出た。九州北部ではこれまで両団体の抗争で一般男性も含め多くの死傷者を出し、長期にわたり地域住民に不安を強いてきただけに、警察庁幹部は「動向を見極める必要がある」と慎重な見方を示している。住民の不安解消にはまだ時間がかかりそうだ。7年で47事件 発砲事件などが相次いだ対立抗争事件は、道仁会の会長人事をめぐる内紛が発端で、人事を不服とする同会内の最大派閥のグループが平成18年に離脱して九州誠道会を結成。同年以降、双方の幹部が射殺されるなど7年間にわたって対立抗争状態となり47事件が発生、14人が死亡した。 19年には佐賀県の病院で、一般男性が暴力団関係者と誤って射殺され地域住民に大きな不安が広がり暴力団排除運動が盛り上がるきっかけとなった。 対立抗争は一時沈静化したが、2