北海道警は9日、警察車両の修理受託業者と不適切な交際をしたとして、谷崎清貴・苫小牧署長(58)と、両者を仲介した鳥井優二・道警本部交通部長(58)を本部長注意処分とした。2人とも都道府県警の最高幹部である警視正(国家公務員)で、同時に処分されるのは異例。 苫小牧署では前副署長(55)が女性署員へのセクハラを理由に停職1カ月の懲戒処分を先月受けており、その監督責任を問われて谷崎署長は本部長訓戒処分も受け、9日付で警務部付に更迭された。 道警監察官室によると、鳥井部長は同署副署長だった03年ごろ、管内の自動車修理業者と知り合い、趣味の釣りで親交を深めた。道警本部警務課長だった09年ごろから白老町内の業者の別荘に7回無償で宿泊、うち昨年の1回は谷崎署長も誘った。飲食物の接待は無かったという。 谷崎署長は修理の発注元であるため、利害関係者からの利益供与を禁じた国家公務員倫理規定に基づき処分。鳥井部