トラウマがある。 昔、流行ジャンルの大手 CPにハマり、頻繁に作品をアップしていた時の話だ。 当時同じCPだった「上手い」字書きに、自分の書いた作品を批評された。 彼女にも少しは後ろめたい気持ちがあったのか、たらたらとツイートを連投しつつも、肝心の小説のタイトルは伏せていた。 しかし、私の癖のある文体を揶揄しており、ピンときた。当時の流行 CPだったこともあり、ちょうどその作品はブクマ数も伸びていたところだったので、これは十中八九私の作品のことだろう、と私はすぐに察したのだった。 「何が面白いのか分からない」「しつこい」「ヘタクソ」「センスがない」……。 散々な言われようだった。しかし、さすがは「上手い」字書き。いうこと全てが的を射ており、しかもユーモラスに表現されていて、「へえ、やるじゃん?」と私は腕組みしながら感心した。悔しくて涙が出た。 私は決して上手い字書きではない。 正直なところ