脳はいくつかの部位に分類されますが、自律神経活動に関与している大脳辺縁系を「古い脳」と捉え、知覚や知性に関与する大脳新皮質を「新しい脳」と捉える見方があります。これについては「新しい脳が古い脳構造の上に追加されるように進化してきた」という考え方があるのですが、ミシガン州立大学心理学部のジョセフ・セザリオ氏は「誤りである」と指摘し、その理由について解説しています。 Your Brain Is Not an Onion With a Tiny Reptile Inside - Joseph Cesario, David J. Johnson, Heather L. Eisthen, 2020 https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0963721420917687 思考や言語をつかさどる大脳新皮質は、いわゆる「高等生物」ほど大きい傾向にあり、人間ではチ
![心理学の教科書にも載っている「古い脳構造の上に新しい脳構造が追加された」という考えは間違いだと心理学者が指摘](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/91db019e13c41b2314e3ef323aa239c4eb3900e1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi.gzn.jp%2Fimg%2F2023%2F09%2F24%2Fbrain-layer-misunderstandings%2F00.jpg)