中国で覚醒剤数十キロを所持していたとして起訴された日本人の男が今月中旬、死刑判決を受けていたことが分かりました。 日中関係筋によりますと、中国の江蘇省南通市にある裁判所が今月16日、45歳の日本人の男に対し、麻薬の販売および運搬の罪で死刑判決を言い渡しました。 この男は中国国内で覚醒剤数十キロを所持していたところを逮捕され、起訴されていました。 男は控訴する方針だということです。 中国では覚醒剤50グラム以上を販売したり、運搬したりした罪で有罪になった場合、その量刑は懲役15年か無期懲役、または死刑となっています。 中国国内で麻薬に関する罪で死刑、または執行猶予の付いた死刑判決が確定している日本人は現在、少なくとも7人いるとみられています。 また、中国でこれまでに麻薬に関する罪で死刑を執行された日本人は2010年に4人、ことし7月に1人の合わせて5人に上っています。