「覚悟をきめられたらコスプレの道は一本道にございます」、って高らかに宣言して本格的に現役復帰したシノさんはそちら(コスプレ)方面とあちら(歴史)方面とそっち(人形)方面で多忙を極め、最近はときどきメールをやりとりする程度の付き合いになっていて、僕の心の平穏、魂の安らぎ、静かな休日、快食快便は回復し、楽しくない一年ぶりのトイレ掃除でも、「空が青いのはなんで?なんで?ブルーレットの青が映っているからだよ〜♪」ってナイスな調子で鼻歌が飛び出してしまうほど。これが僕の望んでいた世界。今、僕は自由なんだ。とびきり自由なんだ。シノさんは僕のお見合い相手でスザンヌ似の六波羅短大出身の25歳、コスプレ時にはノッピー☆を名乗っている推定Dカップ、職業は謎。 シノさんと会わなくてもお見合いは僕にくっついてくる。母親からは顔を合わせるたびにうるさく言われていて、こないだも「あんた36才になるんだよね?」なんて言