東京都知事選(31日投開票)で、主要候補が続々と多摩地域に入っている。神奈川県湯河原町の別荘通いに公用車を使ったことを問題視された舛添要一前知事が「奥多摩より早く都庁に戻れる」と発言したことで注目も集めた。人口減少や高齢化の影響が出ている地区もあり、各陣営は同じような問題を抱える島部も含め、都心部との格差解消を掲げて支持を訴えている。 「多摩地域がまだまだ評価されていない」。22日夜、青梅市の個人演説会で増田寛也氏(64)は、約600人を前にこう切り出した。「全国の多くの人は東京の区部を見ているが、26市3町1村の多摩地域や島部、それぞれいいところがあり、課題も違う。たまに来るじゃなくて、必ず足を運ぶ」と続けた。 増田氏はこれまでも、舛添氏が多摩地域を訪れなかったと批判。週明けには奥多摩町での街頭演説も予定する。23区から多摩地域への移住者を増やす施策にも言及している。告示後の10日間で2