僕の大学生活は夜神月と共にあった。 月曜の朝5時に起き上がり、近所のセブンイレブンに駆け込んだ。 ジャンプを買い、ちょっとウォッシュレットのあるトイレを拝借し、家に帰り、いの一番にデスノートを読んだ。 大学の教科書よりもデスノートを読んだ時間の方が長かったと思う。 繰り返し繰り返し丹念にデスノートを読み込み、全てのセリフを覚えた。 ときどき、夜神月になったつもりで、僕の成績を不可にした教授の名前をノートに書いてみたが、何も起こらなかった。 同じクラスに僕と同じくらいデスノートを愛した松山という男がいた。 僕は朝一番にデスノートを読み、決して内容の核心に触れないよう、松山にメールを送った。 「松山、今週のデスノートもヤバイぞ」 「たしかにヤバイですな」 朝の7時。 大学生のメールである。 食パンを食って、もう一度デスノートを読んでから、ONE PIECEやNARUTOを読み、もう一度眠り、授