最近ニュースで航空機の捜索が話題になっていましたが、その中でADS-Bという単語が出てきました。 ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)は、航空機から1090MHzの周波数で発信されている、識別子、GPSによる現在位置、高度、対気速度などを含む信号で、この情報を地上や航空機間で利用することでより安全に航空機を運用できるようにするもので、近年これに対応したトランスポンダを搭載する航空機が増えてきているそうです。1030MHzで各航空機に問い合わせを送り、各航空機が1090MHzで応答するというプロトコルになっています。 参考: 空中衝突防止装置 - Wikipedia Flightradar24というサイトを見ると、航空機の位置情報をリアルタイムで見ることができますが、これはユーザの受信機が拾ったADB-Sの情報を収集して配信するこ
MH370(9M-MRO)は一体何処へ行ってしまったのでしょうか。一週間たっても何の残骸も見つからないって意味がわからないです。 最近の飛行機は飛行機の位置座標などを随時放送*1する機械が積まれていています。これをみんなで受信してマップにプロットしたのが、flightradar24(通称fr24)です。MH370失踪が最初にネット上で話題になったのもfr24ですし、成田空港が強風で一時クローズすると千葉沖などでぐるぐるする飛行機がいますがそれをfr24で見て実況する人がいたり、知り合いの乗った飛行機が飛んで行くのを見守ったり、使い方は色々あります。 せっかくだから自分でも受信してみたいよね。 ぐぐると、1000円弱で変えるデバイスを使ったソフトウェアラジオで受信ができるらしい。 というわけで、買ってみたのはaitendoの特売品*2。R820Tはこの手のデバイスで割と優秀なようですが、熱く
SDR(Software Defined Radio)「ソフトウエアラジオ」という方式があります。これは出力や周波数帯、変調方式などが異なるさまざまな無線通信手段を、1台の無線機のソフトウエアを書き換えることで対 応する技術です。言いかえると、汎用的なハードウエアを用いて通信を行い、従来は半導体が行ってきた方式依存の処理の大部分をソフトウエアで行います。新 しい通信方式が登場すると新しいソフトウエアを取得して通信機器に送り込むことで、ハードウエアを交換する必要がありません。 これを実現するために従来は、高度な信号処理プロセッサを用いる必要があり、手が出せませんでしたが、QSTというアマチュア無線の雑誌2013年1月号に、パソコン用のUSBタイプのワンセグTVチューナー(日本の方式とは異なるDVB-T方式)を用いると簡単に実現できることが発表され、一躍世界に広がりました。 Cheap and
USBのSDRドングルで飛行機のSDR-Bを受信する話の続きです。 前回の記事ではいきなりFlightrader24のフィーダーのステータス表示画面まで行ってしまいました。しかし、自分でもどうやったか判らなくなりそうなので、途中経過をまとめておきます。なおこの記事ではdump1090を使った受信環境の構築までを行い、次回の記事でFlightradar24へのフィードを行います。 データーのフィードは24時間連続運転するので、出来るだけ消費電力を減らすためにRaspberry Piを使います。 ▼Raspberry PiとUSB SDRドングル ファンの下の小さな基板が受信用のUSBドングルで、その下の黄色がかったプラスチックは単に台として使っている物です。一番下の透明なケースにRaspberry Piの基板が入っています。なお、右側のUSBのハブにいろいろ刺さっているのは、自作GTIの監視
ADS-Bのアンテナも屋外設置して、それなりに受信ができるようになりました。ここまできたら常時運用してみたいところです。ところがPCで常時運用を行うとそれなりの電力を消費してしまいますし、なにかと邪魔です。そこでお決まりの小型省電力なRaspberry Piを使うことにしました。これなら消費電力は2W程度で済ませられます。 実は既に各種データ収集のためにRaspberry Piを常時稼働させておりましたので、これにADS-B受信も便乗させることにしました。 使用したRaspberry Piは、最初の販売バージョン256MBのモデルです。これまで、I2Cの大気圧センサ、自作USB温度センサ、Bluetooth経由で電力量の収集を行って、それぞれインターネットにアップロードを継続して行っています。ここにRTLドングルを追加することにしました。ただ、屋外から引っ張ってきたUSBケーブルで場所の都
このところADS-Bの受信に嵌っています。特に天候によって羽田空港の滑走路の運用状態が変わるのを確認出来るのが面白いです。 ▼ある日の羽田の運用パターン 飛行機は定められたポイントを通過しながら目的地に向かい、その経路はチャートで決まっています。これがリアルタイムで確認できるのですから飛行機好きにはたまりません。ちなみにFlightRader24を見れば同じようなことは出来ますが、自力でやると表示を好きに変えられるので便利です。 こうなると出来るだけ広い範囲を見たくなります。でも、うちはマンションで、前方には林があるので地平線まで見渡すことが出来ません。ADS-Bの受信にはとても不利なロケーションで、唯一のアドバンテージがあるとしたら、ここの標高が高いことくらいです。 ならば、性能の良いアンテナを使って覆域の拡大が出来ないかやってみることにしました。ADS-Bの周波数は1090MHzなので
新年度です。 さて、MH370ですがインマルサットの解析でインド洋に向かったという情報が出てきました。ハイジャックからコックピットで火災説まで様々な予測が出ていますが、FDR/CVRを見つけるまでは断言が出来ません。AF447はフランスがメンツを賭けて根性で探して2年後にブラックボックスを発見しましたが、MH370はどうなることやら。英語版Wikipediaにブラックボックスが見つかっていない航空事故の一覧がありますね。 それはそれとして、アンテナを作ったりUSBケーブルを外まで引っ張るのに苦労したり、flightradar24にfeedしたりしたので、それをまとめます。 アンテナを作る aitendoで売ってるTV28Tv2DVB-T(R820T)にはエレメント長118mm(実測)のモノポールアンテナがついてます。1/4波長モノポールと考えたら600MHz帯用ですか。ADS-Bの電波は1
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く