2016年1月13日のブックマーク (1件)

  • 卵焼きがしんだ日

    私は母の作る卵焼きが大好きだった。少し醤油辛くって、少し甘い母特製の味。 お弁当に入っていたら、最後に残して少しずつべたし、必ずお弁当のおかずに入れてね!とリクエストした。 当に当に大好きだった。 ある日、私は母の彼氏(父親の間違いではない。彼氏だ)に卵焼きを作るように指示された。 彼は何かにつけて子供に指示する人だった。彼が吸うタバコとウィスキーを買いに行くのは時代もあり、私達姉妹の役目だった。そして彼の飲むウィスキーのコップに氷を入れるのも私達姉妹の役目だった。鍵で閉め切った部屋が開き、充満したタバコの煙と共に声が聞こえる。 「タバコを買って来なさい。」「今日はウィスキーを買って来なさい」「氷」 子供だった私達姉妹はそれに従う以外の術を知らなかったし、お使いを頼まれている間は鍵で閉め切った部屋が開くので母と話せる!という事だけでその指示に従っていた気がする。 氷を入れる指示は彼が

    bronson69
    bronson69 2016/01/13
    増田が幸せでありますように。増田を誰よりも大切にして、きちんと味の濃い美味しい卵焼きを作ってくれる誰かと巡りあえますように。もう巡り合っているなら、その幸せが末永く続きますように。お祈りします。