台湾で、売春が合法化され、波紋が広がっている。5日付のタイペイ・タイムズ電子版によると、台湾立法院は4日、売春について規定した社会秩序保護法の修正案を可決。各都市で設ける「風俗エリア」の内部に限って売春を許可することになった。これまで買春には罰則がなく、売春行為が違法とされてきたが、大陪審が09年11月に違憲と判断。同保護法の修正期限が6日に迫っていた。エリアの外で売春を行うと、売買双方に3万台湾ドル(約7万8000円)の罰金を科すなど罰則規定を設けた。 反対派の議員や女性運動団体からは「本質的な意味の男女平等とは違う」「性風俗産業を排除するという目標に、全く近づいていない」と怒りの声が上がっている。女性運動家の1人は「売春婦を雇う男性が法律的に守られただけ。女性の地位向上を目指す闘いは、30年前に戻された」と落胆していた。 [2011年11月6日9時9分 紙面から]
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