『DNA解析と「アイヌ民族否定論」―歴史修正主義者による先住民族史への干渉』という論文を『解放社会学研究』35 (2022) pp.7-32に発表したところ、予想外の反響をいただき、その多くが肯定的なものでした。もちろん、すべてが肯定的というわけではなく、特に問題とした小野寺元道議が以下のようなツイートをしたので紹介します。 引用しているのは北海道アイヌ協会の主張や北海道議会での北海道の答弁ですよ?(笑)こんなちんぷんかんの方と話にもならんでしょ?そもそも白石での討論でボロクソに負けた方々がよく言うわ🤣‼️‼️‼️‼️ https://t.co/CrtkcGscNT — 小野寺まさる (@onoderamasaru) July 24, 2022 せっかく「北海道議会での北海道の答弁」とありますので、議事録を見てみるのが一番わかりやすいですね。以下に引用します。 ◆(小野寺秀委員) それで
103 遺伝的特徴から見たオホーツク人—— 大陸と北海道の間の交流 増 田 隆 一 *(北海道大学) Genetic features of the Okhotsk people: Interaction between the continent and Hokkaido Ryuichi Masuda* (Hokkaido University) Abstract: Previous studies by our group have been summarized in this paper. To understand the genetic status of the Okhotsk people who lived in the southern coastal regions of the Okhotsk Sea between the fifth and
立ち上がりつながるマイノリティ女性 アイヌ女性、部落女性、在日朝鮮人女性によるアンケート調査を通じて アイヌ女性の過去と現状 そしてエンパワメント アイヌ女性の過去と現状 今回の活動は、アイヌ女性の歴史にとって初めてのことでありました。 アイヌ民族の歴史として、明治以降の日本の強制的な侵略・同化政策により、少数者となり、さまざまな面で過酷な状況に追いやられ、アイヌ民族の地位は低下していきました。そして、民族としての過酷な差別に加え、民族の中も男尊女卑の家父長制度の社会ですから、私たちアイヌ女性は、差別されるのが当たり前、地位が低いのは当たり前と、小さくなって生きてきたわけです。 劣悪な環境と貧困で、アイヌ女性には教育の機会均等がありませんでした。高等教育や職業訓練を受けることができなかったアイヌ女性が多く存在します。こういった状況に長く置かれたアイヌ女性たちは、人間として、ひとりの女性とし
知里幸恵の『アイヌ神謡集』(1923年)では「目次」に Aekirushi というアイヌ語が当てられています.三年前『知里真志保フィールドノート』第3冊を編集したとき,凡例にその由来と思われることを書きましたが,余り読まれていないようなのでここに手を加えて繰り返します.不必要なことと思わないでもないのですが,自説に強い執着を持っているので書くのが抑えきれないのです.恐縮. Aekirushi という単語は,『アイヌ神謡集』発刊の準備をしているさなか,金田一京助と知里幸恵との協議により作られたものと推定されます. おそらく,西洋で「目次」にあたる単語が「内容」とか「中身」という意味をもっていることを金田一が示唆し,それにならって幸恵が作ったものでしょう. a-e-kir-us-i 「人(が)・食べる・骨髄(が)・ある・処」 骨髄 kir は大変好まれた食べ物でした.骨を割って,先を細かに削り
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