フランス大統領選挙第二次投票は、当初の予想どおりフランソワ・オランド(社会党、左翼)が現職ニコラ・サルコジ(民衆運動連合、右翼)を破った。得票率は大体52%対48%だったので、予想では6から10ポイント差でオランド勝利だったことを考えると、これは「サルコジ健闘」の部類に入るのではないだろうか。 それにしても、第一次投票では右翼+極右で47%と、左翼+極左(43%)に優越していたのに、どうしてこうなっちゃったのか。 これもサルコジの不人気のなせる業だろうか。 それもあるだろうが、それだけではない。重要なのは、フランス政界の勢力配置である。極右から極左までは、一次元に「極右、右翼、中道、左翼、極左」と並んでいるわけではない。近年の勢力配置は二次元で考える必要がある、というのがぼくの感想である。 Cf.なお、これはとくに新しいアイディアというわけではない。かの舛添要一さんも、かつてフランス政治研