古賀誠さん(元自民党衆議院議員) 1940年生まれ。元自民党衆議院議員。運輸大臣、党幹事長、日本遺族会会長などを歴任=郭允撮影 ■権力は怖いもの、自戒何度も 『職業としての政治』 [著]マックス・ヴェーバー (脇圭平訳、岩波文庫・518円) 衆議院議員に初当選した時、田中六助先生(元自民党幹事長)の私邸に呼んでいただき、マックス・ヴェーバーの『職業としての政治』を手渡されました。「政治家の基本だけは勉強しなきゃだめだよ。これを何十回でもいいから読みなさい」と言って。それから、もう何百回と読みました。 政治とは何か。権力とは何か。政治を行うことは、悪魔の力と手を結ぶようなことだと書かれています。だからこそ、政治家は禁欲し、規範を持たなければいけないとも。情熱は必要だけど「事物と人間に対して距離を置いて見る」ことのできる判断力も必要だと。 僕がこの本から自分のものにできたことがあるとすれば“辛
![コラム別に読む : 古賀誠さん(元自民党衆議院議員)と読む『職業としての政治』 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c8bc13e2e3a6796eef99669d1fd17121a1248a53/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fbook.asahi.com%2FS2800%2Fupload%2F2015110100015_1.jpg)