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ブックマーク / riwh.jp (1)

  • 世界史寸評ホブズボーム伝翻訳余滴木畑洋一 | 世界史研究所 Reserch Institute for World History

    このほど(発売は稿公開の数日後になるが)、リチャード・J. エヴァンズ『エリック・ホブズボーム 歴史の中の人生』上・下(岩波書店、2021年)というを邦訳した。原書は800頁近くあり、非常に細かなこと(たとえば、ホブズボームが子供の頃急死した父が埋葬されたウィーンの墓地の墓石番号)まで書き込まれた伝記である。イギリス帝国史や国際関係史の気鋭の研究者5人との共訳で、よいチームワークのもと、翻訳作業を始めてからほぼ予定通りの2年間で刊行できた。書に書かれていることの内、特に印象に残った点のいくつかは「訳者あとがき」に書いておいたので、ここではそれ以外で世界史に関わる問題を三つほど記してみたい。 ホブズボームの仕事は、ヨーロッパ中心主義的であると言われることがよくある。筆者自身も、彼の「短い20世紀」論を批判して「長い20世紀」論を提唱する際に、それを中心的な根拠とした。とはいえ、彼の視野

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