前々回、前回と9世紀初めに成立した『日本霊異記』の狸(ねこ)の話を紹介しました。続いては、時代が少し下り、889(寛平元)年の史料に記された、猫界隈ではすでに有名な、日本最古のツンデレ猫日記として知られる『寛平御記』の黒猫のお話です。 現代語による解説は、現代語訳つきのこちらや、書き下し文のあるこちらが、ネットで閲覧できるものとしては、比較的詳しく参考になります。また、くるねこ大和さんによるこちらの漫画も。原文は淡々とした漢文ですので、参考リンクをご覧いただくと、どんなことが書いてあるのかを知る分には大変にわかりやすいです。猫かわいがりにもほどがある、と評判になるのもうなずけます。