メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は3月23日、新型EVの『EQS』向けの高性能バッテリーの生産を、ドイツのシュトゥットガルト・ヘーデルフィンゲン工場で開始した、と発表した。 EQSはコンセプトカーの『ヴィジョンEQS』の市販バージョンとなる大型EVサルーンで、新型『Sクラス』のEVバージョンに位置付けられる。EQSは、ラグジュアリーカーおよびエグゼクティブセグメントのEVに、メルセデスベンツの新しい電動アーキテクチャの「EVA」を採用した最初のモデルだ。 EQSによって、ラグジュアリーセグメントの顧客は、スペースとデザインに関して、フル電動アーキテクチャのすべての利点を充分に活用できるという。例えば、1回の充電での航続は最大700km(WLTP計測)となり、EQSはこの点でも、Sクラスセグメントのサルーンのニーズを満たしているという。 メルセデスベンツは、このEQS向けの高性
海外ビジネス情報 地域・分析レポート 欧州が直面するビジネス環境の変化と中国・同企業の動向(4)中国企業、競争力のあるバッテリー、通信分野で欧州に攻勢 ドイツをはじめとした欧州の自動車メーカーが中国ビジネス拡大に取り組む中、逆の動きもある。特に、中国のバッテリーメーカーの欧州進出の動きが顕著だ。シリーズ4回目の今回は、最近目立つバッテリー分野の中国企業による欧州への進出事例と、中国が強みを持つ通信分野を中心に、中国企業の欧州進出事例を紹介する。 域内でのEV製造サプライチェーン構築を急ぐ欧州 欧州自動車工業会(ACEA)によると、2020年の欧州(注1)の電動駆動乗用車(注2)の新車登録台数は136万4,813台、前年比で2.4倍と大きく拡大した。乗用車全体では、前年比で24.3%減となるなど低迷する中でも、堅調な伸びを維持している。EUは電気自動車(EV)の最も重要な部品であるバッテリー
中国市場は欧州の自動車産業にとって特に重要な市場となっている。欧州自動車工業会(ACEA)のデータによると、2019年に欧州で生産した乗用車の輸出先として中国が占める割合は金額ベースで17.4%。米国の30.2%に次いで第2位となった。ここ数年では輸出先の2割程度のシェアを維持する重要な市場となっている。これに加えて、多くの欧州自動車メーカーが中国を重要な生産拠点と促えて進出している。ドイツ自動車産業連合会(VDA)のデータによると、ドイツの自動車メーカーに限ってみても、2019年に507万6,907台が中国で生産された。これは、ドイツの自動車メーカーがドイツ国外で生産する自動車の45%に当たる。この割合は、アウディで52%、フォルクスワーゲン(VW)乗用車が48%など、特にVWグループで高い割合となっている。世界最大の自動車市場である中国での販路拡大に向けて、欧州企業は引き続きダイナミッ
東北大学は3月23日、セルロースナノファイバー(CNF)に蓄電効果があることを発見し、CNFの表面形状を制御したナノサイズの凹凸面を作り出すことにより、乾式で軽量のスーパーキャパシタ(完全固体物理蓄電体)の開発に成功したと発表した。 同成果は、東北大 未来科学技術共同研究センターの福原幹夫リサーチフェロー、同・長谷川史彦センター長、東北大大学院 工学研究科附属 先端材料強度科学研究センターの橋田俊之教授、静岡大学の藤間信久教授、仙台高等専門学校の武田光博教授、日本製紙株式会社 研究開発本部CNF研究所の共同研究チームによるもの。詳細は、英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。 太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーは、気象状況に左右されやすく、発電量を予測することが困難だ。現在のように発電した電気を送電線に直接流し込む方法では、ブラックアウトのリスクを
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