材料科学:動作中の電池を詳しく調べる 2021年6月24日 Nature 594, 7864 リチウムイオン電池技術においてすでに成し遂げられた目覚ましい進歩をさらに加速するには、その根底にあるイオンダイナミクスに関する、電池内での現実的な動作条件下における知見を深めることが重要である。今回A Merryweatherたちは、光学干渉散乱顕微鏡法をいかにして、そうした目的に利用できるかを示している。この比較的単純な手法は、機能している電池電極の充放電状態サイクルの際のナノスケールのイオンダイナミクスを追跡でき、次にこうしたダイナミクスは、基礎となるあらゆる電子的変化や構造的変化と関連付けられ、これによって微細構造的特徴が全体的な電池性能に及ぼす影響が直接調べられるようになる。さらに、こうした手法は原理的には、イオン輸送によって機能を得る他の材料系にも応用できるはずである。
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