スズキは14日、住宅向けリチウムイオン電池を手掛ける新興企業のエリーパワー(東京・品川)に100億円を追加出資すると発表した。
スズキは、インドで二〇二六年に稼働を予定する電気自動車(EV)向け車載電池工場で、「リン酸鉄系」のリチウムイオン電池を生産する方針を固めた。これまで主流だったコバルトやニッケルなどの希少金属を使った電池と比べ、リン酸鉄系はコストが抑えられる特長があり、スズキが同国で投入を目指すEVの低価格化につなげる。 EVの車両価格を決めるコスト要因のうち、三分の一程度は車載電池が占めるとされる。中でも電池のプラス極に使われる「正極材」は、主要部材の中で最もコストが高い。リン酸鉄系をこの部材に使えば、鉄ベースのため資源不足の懸念が低く、ニッケルやコバルトなどの希少金属と比べてコストも下げられる。 リン酸鉄系は近年、技術革新により課題だった航続距離も長くなっており、米大手テスラの量産モデルや中国メーカーの安価なEVなど世界で利用が拡大。希少金属のような調達の不安定さがないことから、西部グジャラート州で新設
スズキが主力のインド市場で電気自動車(EV)の生産能力を増強し、車載電池の新工場を建設する方針を固めたことが19日、分かった。2025年までにインドでEVを投入する計画を掲げており、新工場は20年代半ばに稼働する予定。投資額は1500億円規模に上るとみられる。インド政府が進める温室効果ガス排出量の削減など脱炭素の需要を取り込む。 スズキはインドで販売される新車で約半数のシェアを握り、西部グジャラート州と北部ハリヤナ州に工場を持つ。現地では競合他社が補助金を含めて100万円台のEVを販売している。
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