年が明け、確定申告の時期が近付いてきました。2018年分の確定申告からスマートフォンで申告書が作れるようになり話題になりましたが、一定の条件を満たす一つの会社に勤める会社員だけに限られ、インターネット上では「すぐに『パソコン行き』を宣告されてしまう」「使えない」という落胆の声が上がりました。 この声に対し、国税庁は「ニーズが高いということが分かった」と奮起し、19年分は副業をしている人など対象を大きく広げました。システムも改善し「今年こそ利便性を感じてもらう」と意気込みます。スマート確定申告は本当に使いやすくなったのでしょうか。(ライター・国分瑠衣子) ●システム開発費と改修費は9億円 電子申告をざっくりと説明すると、確定申告書をパソコンやスマートフォンで作成して、さらにe-taxのシステムで送信する、すべてがデジタルで完結するやり方や、確定申告書の作成まではパソコンやスマートフォンで行い