2016 - 02 - 11 『下流老人』における人間関係の閉鎖性の問題 経済-少子高齢化 今回は以下の過去記事の続きで、『下流老人』を読んで感じた3つの 問題点のうち、3つ目の人間関係について書いていきます。 psoukonoseiri.hatenablog.com 頼れる人間がい「ない」とは 頼れる人間がい「ない」とはどういうことなのでしょうか。 例えば、地方の例で言えば、都会に比べて人間関係は深く、助け合 って生きている高齢者が多いのではないか、頼れる人間がいないと いうことはないのではないか、というイメージがあります。 しかし本書では次のように書かれています。 p.114 たとえば第1章でもすでに指摘したが、今後は子どもが親の面倒を 見る、高齢期の生活を家族が扶養することはほとんど絶望的になる。 先に見たとおり、65歳以上の高齢者の子どもとの同居率は、昭和55 年(1980)