コロナ禍や水害といった災害の影響で、ブランド価値が問いなおされているタワーマンション。ネット上では「タワマンは在宅には向かない」「上層階は納期や構造上の問題で壁や床とかがすごく安普請だから買わないほうがいい」など、真偽不明の噂も多い。 専門家が住宅の劣化状況、欠陥の有無などを見きわめ、アドバイスするホームインスペクション(住宅診断)を展開するさくら事務所の土屋輝之氏に、タワマンにまつわる噂の真偽やトラブルの傾向について聞いた。(取材・文 伊藤 綾) 「上層階は安普請」の真偽は? マンションの管理組合からの依頼で建物全体の点検や、不具合があったときの調査・鑑定などを担当しており、施工会社・分譲会社による第三者調査なども行っている土屋氏。 まずは「タワマンの上層階は納期や構造上の問題で壁や床とかがすごく安普請だから買わないほうがいい」という、噂の真偽を聞いた。 「これは全く根拠がなく、普請が安