鉄道各社は電車同士の事故を防ぐため、自動列車制御装置(ATC)などの運転保安装置を導入しており、通常は追突や衝突事故は発生しない。だが天候やトラブルなどの影響でダイヤが大きく乱れると、先行電車との間隔を縮めるため、運転士がATCを解除し、進行する場合があるという。 運輸安全委員会は現場に鉄道事故調査官を派遣。運転士の操作に問題がなかったか、東横線のATCに故障がなかったかなどを詳しく調べるとみられる。 ATCは電車が制限速度を超えないよう自動的にブレーキをかけたり減速させたりするシステム。 線路は一定の区間に分けられ、1区間に原則的に電車は1本しか入れない。レールに流れている微弱な電流がこの区間に電車が在線していることを検知すると、後続電車は進入できない仕組みになっている。