宇都宮中央署幹部が留置人の現金を着服したとされる事件で、県警は14日、業務上横領の疑いで同署留置管理課長を書類送検し、懲戒免職処分とした。県警の調べに、現金15万円を横領した容疑を認め、「全てパチンコに使った」と供述しているという。赤坂浩(あかさかひろし)首席監察官は「警察官が犯罪を起こしたことは極めて遺憾。職務倫理教養を徹底し、再発防止と県民の信頼回復に努めていく」と謝罪した。県警は、同課長の氏名を公表しなかった。 下野新聞社の取材によると、書類送検されたのは石島裕敏(いしじまひろとし)警部(54)。 書類送検容疑は8月中旬、同署留置管理課の事務室の金庫で業務上保管していた男性留置人の所持金計15万円を横領した疑い。 県警監察課によると、警部は8月13、14日の2回にわたり、18万円あった留置人の所持金から5万、10万円を着服したと説明。金庫の鍵は休暇などを除き、警部が管理していた。 調