『うらそえ文藝』第14号に編集長の星雅彦氏と上原正稔氏の対談が載っている。その中で両氏は、大江・岩波沖縄戦裁判で原告の梅澤氏・赤松氏らが、なぜ『鉄の暴風』(沖縄タイムス社)を訴えないのかと議論している。星氏は〈なぜそうならば『鉄の暴風』を訴えないのか。そこに何か秘密があるような気がする〉〈そう、『鉄の暴風』の間違いに対しては、訴えるべきだろうし、抗議して謝罪させることだってできるはずだったのに…〉(256ページ)と言い、上原氏は原告側から聞いた話として〈攻撃目標は、ヤマトから見ると沖縄タイムスというのは小さな新聞です。小さな新聞よりか『沖縄ノート』を書いた大江健三郎という、大物を持ってきた方がいいだろうということだったらしい〉(256ページ)と語っている。それに加えて上原氏は、原告側が『鉄の暴風』を訴えなかったことについて、次のような〈裏話〉を披露している。 〈上原 それについては次のよう
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