写真家・安世鴻(アンセホン)さんの写真展「重重消せない痕跡 アジアの日本軍性奴隷被害女性たち」が四日から東京都新宿区矢来町の神楽坂セッションハウスで開かれる。十三日まで。 安さんは二〇一四年から韓国南部、中国、インドネシア、フィリピン、東ティモール五カ国で六十人の「性奴隷被害者」を撮影。東ティモールの女性は十二歳で「性奴隷」にされ、三年間、日本兵の相手をさせられたという。腕には「多鶴子」という日本名の入れ墨が彫られた。 安さんは「性奴隷被害の女性を撮り続けて二十年になるが、彼女らが受けた苦痛は何年たっても癒やされていない。日本の植民地支配の責任を直視してほしい」と話している。会期中無休、入場無料。六日と十二日のトークイベントは参加費千円。問い合わせは、同展実行委員会=電080(6952)7849=へ。 (土田修)