米軍駐留を違憲とした1959年3月の東京地裁判決(「伊達判決」)をめぐり、マッカーサー駐日米大使が藤山愛一郎外相ら(いずれも当時)に圧力をかけた問題で、外務省がこれまで「不存在」としていた同大使と外相の会談速記録の存在を認め、元被告側に2日夕、開示していたことが分かりました。 開示請求していたのは、57年に旧米空軍立川基地(東京都立川市)の拡張に反対して労働組合員や学生らが基地内に立ち入り、安保特別法である刑事特別法にふれるとして起訴された「砂川事件」の元被告・坂田茂さん(80)、土屋源太郎さん(75)や支援者など40人です。 開示されたのは東京地裁判決の2日後にあたる59年4月1日付「藤山大臣在京米大使会談録」と題された34ページの文書。手書きのため、精査した上で8日に発表します。 東京地裁(伊達秋雄裁判長)は同事件の被告7人を無罪とし、米軍駐留は違憲との判断を下しましたが、マッカーサー