2014年10月28日12:52 by rekishireal 第43回 「如水(じょすい)誕生」をみる カテゴリ大河ドラマ『軍師官兵衛』批評 【1】はじめに 今回は、何かしら見所がなく、石田三成(役・田中圭)のずる賢さだけが目立つだけであった。この辺りも毎回、毎回言っていることで、いささかうんざりする。もう残りの放映も二ヵ月余となったので、今回から少しばかり「大河ドラマへの提言」でもしておきたい。まあ、私の遺言でもある。 ここ数年ばかり、大河ドラマには原作がなく、脚本のみとなっている。時代劇の衰退に伴い、歴史に詳しい(あるいは時代劇を専門とする)脚本家の数が乏しくなり、現代劇をメインとしながら、時代劇に携わる人が多くなった。それはそれで生活があるので、しょうがないことだ。仮に「軍師官兵衛」の脚本を書くにしても、ほかにも仕事があるだろうし・・・。 惜しむらくは戦国の趣が感じられず、舞台が戦