2015年の年間販売台数が過去最高の91万台を記録したスバル(富士重工業)の快進撃が止まらない。成功の最大の要因は、アメリカでの大躍進。シェアはかつての1%から4%へと4倍にも高まっている。 アメリカの販売では、4輪駆動SUV(スポーツ多目的車)の「アウトバック(日本名:レガシィ アウトバック)」と「フォレスター」が半分程度を占める。人気が出始めたのは降雪地帯のノースアメリカからだった。水平対向エンジンと4輪駆動というスバルの特徴は、雪道のような悪路走行でも高い安定性を発揮。現地での旺盛な需要をつかまえた。 アメリカ工場での生産台数を増やす 昨年11月には、最大の市場であるアメリカのCOO兼社長であるトム・ドール氏に「日本からの供給さえ増やしてもらえたら、2倍どころか、3倍の販売も夢ではなかった」と言わしめた。 その好調ぶりに拍車をかけるかのように、スバルの次世代を担う「スバルグローバルプ