群馬県桐生市で発生した山林火災は16日午後6時、日没により鎮火しないまま消火作業が打ち切られた。17日早朝から再開する。火は強風にあおられて隣接する栃木県足利市にも燃え広がり、同市は16日夜、火災現場から約1キロ離れた小俣地区の約40世帯90人に避難勧告を出した。 【写真で見る】火災で白煙を上げる山林 桐生市消防本部によると、群馬、埼玉、栃木、山梨、茨城、福島、新潟の7県の防災ヘリや自衛隊のヘリ6機が出動し、空中から約1000トンを散水したが、鎮火に至らなかった。桐生市側には約300メートル離れた場所に民家があるが、16日夜の時点では風向きや火の勢いなどから延焼の恐れはないという。 前橋地方気象台によると、桐生市では16日午前2時ごろ、最大瞬間風速15.5メートルを観測。群馬県全域には7日から乾燥注意報が出ていた。 火災が発生した現場はJR両毛線桐生駅の北東約4キロにある山林。ダムに