昨年11月18日、読売巨人軍の球団代表を解任されてから続いていた、清武英利氏と読売新聞社との争いは、『朝日新聞』が選手の高額契約金をスクープ。それが「清武氏の持ち出した内部資料によるもの」と疑う『読売新聞』は、批判記事を掲載し、「清武VS読売」「朝日VS読売」という多層構造の争いになってきた。 誰もが興味を持つ「球界話」であるのに加え、読売新聞社会部のエース記者だった清武氏は、マスコミの耳目を集める戦い方を熟知、一方、敵は『読売新聞』というより、「マスコミ界のドンにして悪役」の渡辺恒雄・読売新聞社会長で役者はそろっており、騒動はまだまだ続きそうだ。 清武氏は『朝日新聞』が1面トップで報じた3月15日の翌日、誰の事を書いたか自明の『巨魁』(ワック)を出版。このタイミングの良さを理由に、『読売新聞』は『朝日新聞』を始めとする他のマスコミとの間に「不自然な連携」があるとして批判、渡辺会長は「これ