決意表明の読み方 理事候補選を終え、無言で去る貴乃花親方=2018年2月2日、東京・両国国技館【時事通信社】 もう5分前のことも忘れるほどだから、7年も前に書いた原稿などなかなか思い出せない。日本相撲協会理事候補選挙届出の2月1日、貴乃花親方が立候補に当たって部屋のホームページに載せた一文を読み、「大相撲は誰のものか?」の問い掛けに目が留まった。どこかで聞いたような・・・。 このコラムに自分で書いた原稿だった。八百長発覚に際して書いたものだから前後の文脈は略すとして、恥ずかしながら引用すると‐。 「政府や文部科学省も、間違えないでほしい。守るとするなら、相撲協会ではなくて相撲だ。昭和天皇がお好きだったのも、相撲なのだ。このままなら、協会は残っても相撲は滅び、あるのは『相撲ショー』だけになる」(11/2/9「相撲協会あって相撲なし」)。 貴乃花親方のメッセージには立派な言葉が並ぶ。「英雄とは
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