京都の四条大橋と五条大橋の間あたり。 鴨川のほとりにある花街の 石畳をカラコロと歩く。 鴨川から一分ほど歩いた先の、一軒家。 ガラガラと玄関を開け さらにすりガラスの引き戸を開ける。 ざらざらしたガラス越しに 橙色の灯りが漏れてる。 卒業しても付かず離れず 一緒にいる女友達。 彼女が引っ越したこの家は 以前は芸妓さんが住んでいたらしい。 明治時代に建てられた 100歳をゆうに超えるこの家。 なんだか田舎のおばあちゃんちに来たみたいな 包容力のあるおうち。 古いもの好きな彼女にぴったりのおうち。 今日はお正月に買い込んだ お餅を消費したいから 餅パーティーをしようと誘われた。 キッチンは 2人で立っても余裕の広さ。 芸妓さんは忙しくて自炊をする暇もないから、 休日は仲間と集まって料理を作る人もいるらしい。 以前なにかの番組で見た。 芸妓さんって遠い世界の人のようだけど 友達と過ごす楽しそうな