あまり手を加えられることなく ほぼ原型を留めたままの京町家。 年を経て飴色になった建具たちを照らす 磨りガラス越しの柔らかい光。 セピア色の部屋の風景は まるで時間が止まったかのよう。 玄関から通り庭と続く土間に面して 和室が三室並び、 京町家ならではの趣が感じられます。 おくどさんが並んでいたと思われる土間、 水場は全て取っ払われているので ここからどんな台所を造るか 想像するのがまた楽しみでもあります。 ステンレスの無骨なものも合いそうだし、 ナチュラル素材で優しい表情にしてみたり、 自分好みのタイルで遊ぶのも良いですね。 暖かな色のライトを灯したら グッと素敵な空間になりそうです。 時間の経過と共に少しくすんだ床は 根気よく磨き上げるか、はたまた 新しい板に張り替えるか。 温かみのある古い建具や柔らかいガラスは なるべくそのままの姿でいてほしい。 壊してしまったら、 きっともう出会え