シン、と時が止まったかのような空間に 凛とした存在感を放つ、アーチを描く窓。 古びたガラスを通してぼんやり届く光。 ただアーチを描いてるだけで、 どうしてこんなにも 叙情的で絵画的になるのでしょう。 どんなお店だったのでしょうか、 すっかり変色してしまった貼り紙には 営業時間が書かれています。 これだけでもう、色んな情景が浮かんでくるような。 行き来する人の気配、 交わされてきた会話、 紡がれてきた時間のあれこれ、 を想像してしまいます。 この時間が止まってしまった空間に、 新しい風を吹き込みたい、 光を取り入れたい、と思ってしまいます。 入り口のガラス戸を通して見えるのは 京都御所へと繋がる今出川通り。 通りを挟んで向かいに立つのは京都大学。 大学側の通りから眺めるとこんな感じ。 この街路樹がある広々とした通りが また良いんですよね。 京町家らしい趣きある渋い佇まい。 築年数は不明なので