一般人が刀剣男士に憑依っぽいのをして皆に勘違いされていく話。…にしたい。 とうとう手を出した刀剣乱舞。 勘違いものの練習用に書きました。 主人公はオリ刀剣男士、刀剣乱舞の事は知りません。 それから甚三紅はpixivさんの場所もお借りしています。名前は違いますが同一人物です。 追記 この話は大典太光世が未実装時に書いております。その為、刀剣乱舞本家の大典太光世とは全くの別物である事をご了承の上読んで下さい。
凍りつきそうなほどに冷え切った雪ウサギにかぶりつき、私はため息をついた。私に目をつけられなければ今も動いていたであろう哀れな獲物の肉を食いちぎっても、血液が噴き出ることはない。限りなく温度が下がっているからだ。 前世の記憶は、薄ぼんやりとある。私は昔、ヒトだった。でも、今はもう魔物だ。ヒトとしての倫理観とか考え方とか矜持とか、そんな面倒くさいことを引っ張り出してくるつもりはさらさらない。ただ、大抵のものはどうでもよくなっていようと、ヒトとしての記憶があることによる唯一にして最大の問題が、一つだけある。 (冷たい……) 氷の魔物である私が本来は知るはずのない熱、温もり、暖かさ。精神的なものでなく物理的な、温度。その心地良さを、生まれた時から知ってしまっていることである。 私が生まれたのは、一年を通して雪が溶けることのない場所。ごくごく稀に弱々しい太陽が顔を出すこともあるけれど、大体は重苦しい
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