4月から続く安田と山本の人気シリーズ「禍の時代を生きるための古典講義」。第1回は『古事記』、第2回は『平家物語』を取り上げた。6月17日(水)の第3回は、松尾芭蕉の『おくのほそ道』、横井也有よこいやゆうの俳文集『鶉衣うずらごろも』を取り上げた。 現実と虚構の世界のあわいを行き来する芭蕉の『おくのほそ道』。実際の旅を元にした有名なフィクション作品だが、裏テーマに鎮魂の旅がある。『おくのほそ道』からはその本質と物語誕生の裏、そして現代の我々の時代にも繋がるものを探し、『鶉衣』からは人生を生き抜くコツを引き出していく。両名を案内人としながら、芭蕉の旅路を追体験していく講義となった。 ※本イベントのアーカイブ動画は、Vimeoにてご視聴いただけます。こちらのリンクからお楽しみください。(ゲンロン編集部) 『おくのほそ道』はTRPGである あらためて、松尾芭蕉とは何者か。彼は伊賀上野(現在の三重県伊