何者かになりたい 作者:熊代亨イースト・プレスAmazonというわけで、前回の記事 amamako.hateblo.jp を書いた後、早速『何者かになりたい』、読んでみました。 読了した感想としては、賛成できるところと「いや、そうかなー」と思う部分は半々だったんですが、そういう主張への賛否以上に、「精神科医という臨床の立場からはこう考えるんだな」ということが興味深く、大変面白い本でした。 この本の僕なりの要約 この本を僕なりに要約すると、「何者かになりたい」という欲求を、臨床心理学的に言えばアイデンティティを求める欲求であると定義し、そして、アイデンティティを獲得する場所・時期について、「業績」「人間関係」「恋愛」という場所、「幼年期」「青年期」「壮年期」という時期それぞれについて、一体どういう方法でアイデンティティが獲得できるか、またその方法につきものの危険について解説する、いわば「人生