社会学用語集 -Glossary- 講義で頻繁に言及する用語についてまとめました / 2003.11.1 更新 ■構造 ■副次的結果 ■社会分化 ■権力 ■再帰性 ■選択の負荷 ■規範 ■構造■ いろんな定義の仕方はありますが,分かりやすく言えば,私たち個人個人の行動が前提にしている背景の仕組みです.社会学ではしばしば「構造 structure と行為 action」という二分法を用います.(経済学の言葉だと「制度と交換」みたいになるのだろうか.)個人は行為を自分の意思で選ぶことができますが,構造は個人によって容易に変更できない点に特徴があります.(「どの道を行くか(行為)」を選ぶのは可能であるのに対して,「道(構造)それ自体を作り替える」のは難しいのと同じ.) 構造は容易に変更できない,という点に社会が安定するひとつの理由があるのですが,人々が構造に沿って行為するのにはふたつの仕方があり