寒暖の差が少ない季節は、仕事中や勉強中についウトウトしがちになるもの。そんな眠気に襲われたときには、環境が許すかどうかは別にして、思い切って睡眠を取ったほうが脳が活性化し、作業効率が上がるといわれている。アイシェアが今年5月に発表した調査では、休憩時間に昼寝をしたことがある人の9割が効果を実感していた。そうした睡眠の効果について、米研究者が「居眠りによって脳の回転率が向上する」ことを突き止め、米科学誌PNASに発表している。脳の活性化には、夢を見る睡眠状態であるレム睡眠が関与しているという。 この研究を行ったのは、米カリフォルニア大学サンディエゴ校のサラ・メドニック教授ら。同教授らは、若者77人に対してある朝、「クッキー、ハート、シックスティーン」など、3つの単語をひとくくりにして示し、それらに関連する1つの単語(例題の解答は「スイート」)を見つけるよう指示した。この作業は午後も続いたが、