企業の内外には、現場で活用すべき情報が既に十分蓄積してある。適切な端末さえ行き渡れば、ビジネス現場における情報活用は一気に活性化する。その具体的な実例を4種類のシーン別に見ていこう。 【シーン1】 売り場 福岡県遠賀町にあるディスカウントストア「スーパーセンタートライアル 遠賀店」。この店で働く従業員は必ず、専用のスマートフォンを携帯している。 写真1がそれだ。ディスカウントストアを運営するトライアルカンパニーが自社開発した業務用のスマホであり、「PACER端末」と呼ぶ。同社は台湾メーカーと交渉して、独自仕様のAndroid端末を作った。一般のスマホのように、携帯電話会社から購入したものではない。PACER端末はバーコードリーダーや20時間以上の連続稼働が可能な大容量バッテリーなど、市販の製品にはない機能を備える。 トライアルの従業員は出社するとまず、PACER端末にログインし、その日の作
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