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2020年8月28日のブックマーク (3件)

  • 子供を殺したい

    25歳で結婚して、26歳で子供を産んだ。 その子供が3歳になったとき、発達障害の診断を受けた。 生まれたときから何かが変だなと思っていた。 昼も夜も寝ないし授乳の時以外は大体泣いていた。乳児期は1時間ごとに起きてわたしは気が狂いそうだった。 まわりの、同じくらいの月齢の赤ちゃんを見ては、その穏やかさに驚かされた。床に転がっていても、お母さんが友達とお喋りしていても泣いていない。 うちの子供は毎日毎日物凄い奇声を上げて泣く。 はじめての子育てでとにかく必死で、子育てサークルやサロン、支援センターなどに毎日通った。けれどどこに行っても泣いて暴れて、どうしようもなくなって5分で帰るなんていうこともザラだった。その度に、なんでうちの子だけ、と暗いリビングで泣いた。 周りの人達にたくさん相談した。配偶者、実親、ママ友、リア友、親戚。帰ってくるのはいつも同じ言葉。 「大丈夫だよ」 「子供なんてそんなも

    子供を殺したい
  • 元ベイスターズ・ローズから届いた手紙――色あせた「23」のマスクに思いを込めて | 文春オンライン

    夏の琵琶湖はボストンの薫り。 あれはもう10年ほど前のことになるのだろうか。滋賀県南西部にある栗東市。JRAのトレセンがある馬の町に所用で立ち寄った私は、その帰りの途上に妙に気になる店を目にした。 “ステーキキッチン ボストンコモン” その店がボストンの中心地にある公園の名を冠しており、ステーキ“ハウス”ではなく“キッチン”を名乗っていること。そしてその落ち着いた雰囲気の店構えから、地元の人に愛される家庭的なステーキ屋さんであることはすぐにわかった。 その一方で“馬の町で牛を出す”。そんなうっすらとした反骨精神みたいなものに興味をそそられたのかもしれない。魅入られるように敷居を跨いだ瞬間、私は目を疑った。オールドアメリカの空気が漂う店内に、ただひとつ空気を拒絶するかのようにぶらさがるホッシーの人形。それは地元の人々には単なるヒトデの干物のぬいぐるみにしか見えないのだが、ある共通の思想を持つ

    元ベイスターズ・ローズから届いた手紙――色あせた「23」のマスクに思いを込めて | 文春オンライン
  • 【識者の眼】「ファクターXは実在しない」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社 登録日: 2020-08-27 最終更新日: 2020-08-27

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「第二波」が容赦なくやってきた。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は感染対策を緩めると、容赦なくその「緩いところ」を突いてくる。もちろん、そのことそのものは、大きな問題ではない。COVID-19は少数の感染者の場合、対策は難しくない。検査し、隔離し、濃厚接触者を突き止めて、そしてクラスターを制御するのである。 ところが、「第一波」ではできたこの基的な感染制御を日の政府は放棄してしまった。「若い人だけの感染症だから」「経済を回さねば」「重症者は出ていない」「医療は逼迫していない」という理由で、当然行うべき「感染者を減らす」という努力を怠ってしまったのだ。 若者の感染を看過していると、確実にその感染は高齢者などリスクグループに移行する。旅行を励行すれば、必ず感染は飛び火する。重症者が出ていないと嘯いていると、いずれは重症者や死者が出る。