江崎グリコが化粧品事業の拡充を急いでいる。化粧水やクリーム、洗顔せっけんなどの定番に加え、今月からは就寝中に使う保湿用ジェルを商品群に追加した。化粧品ではサントリーホールディングスや富士フイルムなど他業種からの参入が相次いでおり、グリコも成長戦略の柱に育てることを計画する。 グリコの化粧品は社名のルーツでもある糖質の一種「グリコーゲン」を数ナノメートル(ナノは10億分の1)の粒子にして使用しており、保湿に優れるだけでなく、紫外線防止効果なども期待できる。 平成24年から「gg」のブランドで通信販売による発売を開始したところ、計画を上回る売り上げをみせている。グリコは酵素で合成する人工グリコーゲンの工業化に世界で初めて成功するなど、グリコーゲンの研究を続けており、育毛剤などへの適用も目指す。 肌につける化粧品はこれまで、美容部員らによる店頭販売や訪問販売が主流となってきたが、インターネット通