ローレンス・サマーズ元財務長官(現ハーバード大学教授)が、米経済政策について複線的な見方を呈示し、あわせて経済学者の姿勢に厳しい注文を付けている。 点火しようとしていたものが燃え上がったようなものだ。 私が心配を募らせているのは、米国がインフレになるか、かなり劇的な財政・金融政策の衝突を迎えるかだ。 サマーズ氏がBloombergで、バイデン政権とFRBの経済政策が米経済の過熱を引き起こす可能性について心配を募らせている。 同氏は、現在のマクロ経済政策を「過去40年で最も無責任」と批判し、「頑なな民主党左派と、頑なで完全に不合理な共和党の態度によって動かされている」と解説した。 財務長官経験者であるサマーズ氏は、与野党でどのような取引がなされ政策が決定されたか、理解していると話す。 その一方で、それが大きなリスクを生み出していると指摘する。 今回のサマーズ氏の発言で最も優れているのは、同氏