東日本を中心に被害をもたらした2019年の台風19号の上陸から12日で4年。この台風被害を教訓に、福島県では阿武隈川の氾濫を防ぐため、川の水を引き込む遊水地整備計画が進んでいる。整備予定地から集団移転する住民と国の補償交渉も今夏に始まったが、同じ集落で一軒だけ取り残される家がある。 19年の台風19号 阿武隈川が氾濫 阿武隈川は福島県南央部を水源とし、宮城県に注ぐ。両岸の山間部から水が流れ込むうえ、北に向かって流れるため、台風の進路と重なりやすく、台風19号では流域で氾濫が起きた。 これを受け、国土交通省は、川が蛇行する福島県の鏡石町、矢吹町、玉川村にまたがる約350ヘクタールに水を引き込んで、下流にある郡山市など都市部での被害を抑えられるように遊水地を整備することに決めた。最大で高さが6メートルある堤防で囲み、1500万~2000万立方メートルの水をためることができ、28年度の完成を目指
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