海外で数々のテロ事件を起こした過激派グループ「日本赤軍」の重信房子・元最高幹部(76)が刑期を終え出所したことに絡み、警察庁の中村格長官は2日の定例の記者会見で、「日本赤軍は解散を表明しているが、解散は形だけのものに過ぎず、テロ組織としての危険性がなくなったと見ることは到底できない」と述べた。 中村長官は、危険性をぬぐえない理由として「いまだに過去に引き起こした数々のテロ事件を称賛している」と指摘し、現在も7人のメンバーが逃亡中であることを挙げた。その上で、「今後とも組織の実態解明を図るとともに、関係省庁や各国関係機関との連携を一層強化し、逃亡中の構成員の発見、検挙にむけ最大限努力していきたい」と述べた。 日本赤軍は1970年代を中心に世界各地で航空機の乗っ取りや大使館襲撃などを次々起こした。50年前の72年5月30日には、イスラエル・テルアビブのロッド国際空港で、岡本公三容疑者(74)ら
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